校長室便り

令和6年度 校長室便り⑨

  • 2024年12月24日
  • 校長室便り

令和6年度 第2学期終業式あいさつ 

 皆さん。おはようございます。令和6年(2024年)もあと、8日を残すこととなりました。今年は、年の初めから、能登半島での地震にはじまり、8月の日向灘沖地震、8月後半の台風と竜巻被害など、県内外で災害が発生しました。能登半島では、1年が経過しようとしていますが、いまだに避難生活を送られている方もいると聞いていますが、復興が早く進むことを願いたいと思います。
 12月4日には、本校で、宮崎市消防局の方を招いて、地震と火災の防災訓練を実施しました。私自身も参加しましたが、想像以上に感心したことがありました。それは、生徒及び教職員の皆さん、ここにいる約1300の人々が、無言でこの体育館へ集合していたことです。当たり前と言っては、そうでしょうが、教室から廊下、階段を経て、体育館までの移動中、ほとんど私語が聞こえなったのです。これには、いい意味で驚きを感じました。災害は起こっては欲しくないと思っていますが、もし、そのような状況になった場合には、ここにいる皆で、訓練以上に迅速な行動がとれるよう準備をしておきたいと思います。

 ところで、第2学期の始業式で、「身につく」という話をしました。覚えていますか。授業や学校行事で経験したり学んだりしたこと、または部活動や個人の習い事、活動などで、頑張ったことや行動できたことなど、その場で、その時にできたことが、本物になるためには、日頃の生活の中で習慣となっていくことが大切だという話をしました。そして、そのことを「身につく」という表現をしました。
 第2学期も終わりますが、この間、様々な学校行事、部活動、個人での活動等があったことでしょう。そこで経験したこと、学んだこと、言葉や行動は、習慣としてしっかり身についたでしょうか。身についている人は、さらに幅広い経験をして欲しいしと思いますし、身についていない人は、身につくための努力を惜しまないで欲しいと思います。

さて、これからの話は、特に3年生に関わることですが、中学生や高校1、2年生にも、将来、当てはまることがありますので、聞いて欲しいと思います。
 3年生では、第2学期のスタートである9月から来年の3月までは、約300名の同学年の生徒一人ひとりが、それぞれの進路に向かって邁進していきます。年内に就職内定や大学・短大等の合格が決まる人もいれば、来年3月のぎりぎりまで、大学受験等で、学習を粘り強く重ね合格を獲得する人もいるでしょう。
 3年生の皆さん。合格や内定が早く決定した人は、まだ進路が決まっていない友に対して、いい隣人として学校生活を送ることができていますか? さらには、高校生活の最後の学年として、卒業まで、自分を高めていく努力をしていますか?自分を成長させることにブレーキをかけている人はいませんか?

生徒の皆さん。そして特に3年生の皆さん。「お互いがいい隣人となりましょう。」「励まし合い学び合い喜び合う友となりましょう。」「もし、合格や内定が早く決定したなら、ミヤガクの生徒として『礼節・勤労』をもって行動しましょう。」「最後まで頑張っている友を応援しましょう。」「常に自分の成長に努力を惜しまない人でありましょう。」
 是非、ここにいる生徒の皆さんがこのような生徒であって欲しいと思います。

中学生、そして高校1、2年生の皆さんへ。1、2学期の反省等を踏まえて、第3学期を次の学年への準備の学期と捉えて、この冬休みを有意義に過ごしながら、何か一つでいいので自分がチャレンジできることを決意し、この冬休みを過ごして欲しいと思います。
 高校3年生へ。皆さんは、3年間、もしくは6年間、ここ宮崎学園中学校・高等学校の一人として、学習や部活動、学校行事等に、一生懸命、学校生活を送ってきました。そして最後の冬休みと最後の学期を迎えようとしています。これまでの高校生活を本当に充実したものとして終えることができるか、今日この瞬間から卒業までの数日間、一日一日の過ごし方が大きくかかわっていきます。中学史枝、高校1、2年生の皆さんは、これから卒業までの3年生の姿を是に見ていて欲しいと思います。
 学校の伝統は、有終の美といいますが、先輩の有終の姿から後輩が学び取ることで、よりよい伝統を築きあげていくものです。そして、ここにいる3年生の一人ひとりが高校時代のよい歴史を刻むためにも、自分自身を今一度見つめ直し、より高い次元へ自分を進めることができるよう過ごして欲しいと思います。

年が明けた1月8日の第3学期の始業式で、皆で元気な姿で会いましょう。

以上で、令和6年度の第2学期終業のあいさつとします。

令和6年12月24日